(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第788回です。
「秋茄子は嫁に食わすな」
「秋茄子(あきなす)は嫁に食わすな」とは、美味しい秋の茄子は、もったいないから嫁には食べさせるなという姑の嫁いびりの様子を表しているのが、一番目の意味です。
また、反対に、茄子は体を冷やす、あるいは種が少ないので子供ができないといけないから、嫁には食べさせるなという嫁を大切に思う言葉というのが、二番目の意味です。
このように二つの意味がある言葉なのです。
「情けは人の為ならず」
誤解されやすい言葉の一つに、「情けは人の為ならず」があります。
本来の意味は、「人に情けをかけるのは、その人のためになるばかりでなく、やがては巡り巡って自分に返ってくるので、人には親切にせよ」ということです。
それが、「情けをかけることは、その人のためにならない」と誤解されていることが多くあります。
そうした誤解を招くのは、打ち消しの「ず」が「為(に)なる」にかかっていると解釈すると、「ためにならない」という意味になるからですね。
最近では、本来は誤解の意味での解釈を正しいと思い使う人が増えているようで、それは時代によることわざの意味の変化と捉え、使用されている場面に応じて意味を推測する必要があるでしょう。
紛らわしいので、「人のためにならない」という意味で使うのは「情けは人の為ならず」ではなく「情けは仇(あだ)」にした方が良さそうです。
「すみません」か「ありがとう」か
最も一般的で曖昧な意味で使われる言葉は「すみません」でしょうか。この言葉は、「ありがとう」という意味にも、「ごめんなさい」という意味にもなる万能な言葉です。しかし、感謝の気持ちを表すなら、やはりきちんと「ありがとう!」と言ったほうが良いでしょう。
僕は、かつてコンビニやスーパーなどのレジで支払いを済ませた後、「どうも……」と言ってしまう癖がありました。でも、ある時からある方の言動を見習って、レジ係の方の目をちゃんと見て、ニコッとしながら「ありがとう!」と言うようにしてみました。
すると、レジ係の方も笑顔になってくれて、お互いに気持ちが良くなります。小さなことですが「ありがとう!」を使うのは、いろんな場面で心掛けたいことです。特に、一緒に住んでいる家族に対しては意識して感謝の気持ちを言葉にした方がいいですよね。
・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2021.9.17記)